これはひどい-例のオタク女子研究の本について-

表紙イラストが志村貴子ブックファースト渋谷店2Fのオタクコーナーに平積みしてあったのでジャケ買いしてしまったこの本ですけども、イラストが勿体無いくらい内容が結構ひどいのでアマゾンへのリンクも貼りたくないなーという感じででもソースがわからないとアレなので最低限レベルのリンクを貼っておきます⇒http://d.hatena.ne.jp/asin/4562039922
女子オタの人がガチでキレるんじゃないかと思った。だるいので感想をTips的に。

  • 全ての原因は大仰なタイトルにあると思いました。「研究」と称するならばソースをもっと詳細に検討すべきだし、著者の私見による断定が多すぎる気がしました。

妄想としての個人的なエッセイなら特に問題ないかと思いました。

  • 本の冒頭のところで女子オタと腐女子の違いについて言及されており、この本は女子オタの中の腐女子について書かれた本であると主張してありますが、それならばオタク女子研究というタイトルはいかがなものでしょうか。
  • 語り手(著者)のポジションがずるい気がしました。語り手の考えは腐女子すべての総意であるとみせかけるような語り口はフェアではないと思いましたし、共感を得るには正直失敗していると思いました。
  • 腐女子のことをあんまりよく知らない人は「これが女子オタのすべてかー」と納得してしまいそうになると思いますし、自分も「そうなんだー」と思いかけましたが、この本に書いてあるのは多分一部の人のことだと思います。⇒女子オタ多様性の問題軽視
  • 男オタを一括して「アキバ君」と連呼されるのには違和感を感じました。
  • 腐女子の歴史についての著述のレベルが低すぎます。
  • 女子オタと文化系女子を対立させようとする意図には違和感を感じました。
  • 文化系女子がモテ系だというのは誤解を含むと思いました。
  • 恋愛至上主義者⇒ヤンキーというのは誤解を含むと思いました。

今回、この本が出て個人的には本当は腐女子にはスポットライトを当てないほうがいいんだという気がした。「電車男」あたりで2chとオタクが「終わった」感じになってしまったように、こういう女子の文化も観測されることで「終わった」感じになるんじゃないかなーと。

この本についてもっと詳細なまとめは、このへんにブクマしてあるのでどうぞ