理系から金融に行こうっていうのは「文転」とか「仮面浪人」とか「学歴ロンダリング」に似てるなという件

就職してまで研究開発ってのはさすがにやだなと感じているので、なるだけ理系じゃない仕事、かつ理系というだけで優遇される仕事、なんて甘いことを考えていたら、お約束として金融とかそういう業種が思いつくので色々調べてみた。
そしたら、金融業界を志望している理系院生は結構多い模様。「金融 就職 理系 院生」とかでググると、学生のブログがザクザク出てきます。面白いのでいろいろ見てたけど、「外資系金融業界は華やか」みたいな幻想を持っていて、なんだかなあという感じ。「脱理系」の熱に浮かされてた自分を省みた。
別に全然悪くないんだけど、多分今まで虐げられてきた「理系毒」みたいなものがたまっていてそういうブランドがより魅力的に見えているだけなんだろうなあ、というのがある。コレって遅い「文転」だよなー。
でもって、たいていの理系院生はメーカー行きだと仮定すると、「メーカー⇒金融」というブランドイメージの向上が仮面浪人や学歴ロンダリングにあたる気がする。仮面やロンダというのはブランドに拘る人向けだから。
そういう軽薄な気持ちもあるけど、自分としては「理系=メーカー」と思考停止しないでそういう転進を図ったりしたい。しかし、理系院生というのは、脈々と積み上げてきた年数(浪人率、留年率高し)や、学費(高し)、精神的苦痛(文系が遊んでいる間に、勉強、実験してた(と思い込んでる))などが呪縛になっており、おいそれと転進を図れないのが実際のところ。
すべてを捨てて転進をはかる奴に対しては、どうせ無駄だろ&勝ち組にならないように、と祈りながら侮蔑と呪いの眼差しを向けてくるに違いない(笑)。
少なくとも「脱理系」なんて言ってるウチは熱に浮かされてるだけなので、くだらん経歴なんてサクっと捨てて納得の行くように決めたい次第。