トライブの観測問題と『次はヤンキーかよ。』

観測するだけというずるいポジションにいると他の部族の文化は面白いけど、それを明るみに出しちゃうと、観測されている側も態度を変えるし、なんだか興味が失われるという問題。

非常にタイムリーな新書で完全に釣られた。「負け犬」「ヤンキー」「おたく」「腐女子」という4つのトライブの「性愛」?についてうすーく語られた本で、あえて目新しいと言えば「ヤンキー」かもしれないが、友人の指摘によればだいぶナンシー関の考えを下敷きにしているとのことなのであやうく騙されるところだった。もう次は「ヤンキー女子」の生態でも「理系女子」の生態でもなんでもいい。
最近の新書は全部釣りだとわかっていても「過去ログは読まなくては」精神にのっとると気になって釣られる。
下流社会から非モテ、萌えまでおいしいところをサンプリングしてずるーい感じだ。サンプリング文化。いまいちばんこわいのは新書脳。