電車男の背中を蹴りたい

例えばめんどくさいので電車男ドラマ版に限った話にすると、エルメスたん以外の女性は総じてオタクに対して冷たいのであり、それが普通な感じがするのが普通だ。
前回の放送では、何やらアイドル的な人物が公開録音でのぶっちゃけトークでオタクをバッタバッタと切り捨てていき、劇団ひとりが孤軍奮闘し、「ジオン公国に栄光あれ…」とガルマばりの台詞を吐くところが印象的だった。

これに対し、女性は一概にオタクをキモいなどと言ってなんてひどいのだろうと、扇動にのっかってみようとすると、うげげ、自分にも思い当たるフシがあるのであります。それは本屋で働いていたころのこと、腐女子と呼ばれるやおいとかBLとか耽美とかコレらを購入しようとする女性はなんとなくキモいと感じていたのでありました。それらから派生して、昨今はWJなどと呼称される週間少年ジャンプものを購入する女性ですら、うわ、キモと思うようになりました。このように、やっぱりだめなものはだめだなあと思うので、一般女性のみなさまがオタクに嫌悪感を示すのも納得でございます。
なげえなあ、なげえ前置きだなあと思いつつも本題に入りますと、もう一年以上前になりますか、非常に話題になった本がありますとかもういう必要もないくらいでコレ。
蹴りたい背中
どうでしょう?もうブックオフ100円コーナーに並んでいるのでしょうか、「蹴りたい背中
身もフタも無く要約すると、「ハツ」という女の子が同じクラスの「にな川」という男子にちょっかいを出す話なんですが、「ハツ」はスクールカーストでいうと結構下の方の階級になるので、電車男的なダメ男⇒高嶺の花のような恋愛形式にはなりません。そうであるにしろ、ハツはにな川をグロテスクなものと認識していて、自分より下に見ていると思います。自分よりも階級が下である醜いものを攻撃したい欲望にかられてにな川の背中を蹴るのですが、中途半端な蹴り方であってSMとかそういうものではありませんという素朴な攻撃願望だと思えます。
このように一般女性がオタクに対して興味を抱くとすれば、なんだか気持ち悪いけどいじくってみたいというような衝動なのではないでしょうか?オタクに対する関心が高まっているのは、自分よりも虐げられた存在であるオタクの背中を蹴って満足したいという充たされていない女性が増えているということでしょうか?


ってなことをオン書きに近い状態でざーっと書いてしまったけど、本も読み返してないし、誤読も多々あるでしょう。指摘されれば直します。