個人的06春クールドラマまとめ1

もう、あらかた最終回にいたったので個人的な感想。↓視聴率。
http://doramania.gozaru.jp/shichoritsu.htm

弁護士のくず

トータルでの出来のよさ

個人的にベスト・オブ・06春ドラは「弁護士のくず」。一話完結方式の事件系連ドラで、既存の法律ドラマにはないリアリティあるエピソードが売り。芝居のテンポやコンビネーションが絶妙で、小ネタやアドリブ満載。「ギャルサー」のような爆発力はないが、デキのよさでは今クール一だと思う。業界初と言われる激内最終回予想座談会が衝撃的な割には、最終回はかなり簡単に終わってしまい肩透かし感があったが、今後復活するプランもある模様で楽しみではある。

アドリブ合戦

トヨエツのアドリブはメタフィクション視線からのぶっちゃけトークというところに面白さがあるが、この「なんでもあり感」に「これはいかがなものか」と異論を唱える者もまたあるだろう。しかし、ふつうはオンエアさせないところに価値を見出して採用してしまうところがチーム「くず」の素晴らしさだと言える。台本とアドリブ、一体どちらなのか?トヨエツにアドリブをふられた役者はうまく返せるのか?このあたりも細かいポイントだった。最終回の「女弁護士、かっこいいよねえ…。逃げる場所はありませんよ!」「アレ面白かったなあ。オレもあっちに出たかったなあ。」は完全に「七人の女弁護士」のネタであり、アドリブ的内容だが、計画的に録ったようにしか見えない。このへんの現場のノリのよさが見ている側にも伝わってきて、何度も言うようだが大変素晴らしい。

ギャルサー

とにかくありえないドラマ

ストーリーがどうこうではなく、渋谷を舞台にギャルの集団とカウボーイが何か毎回騒いでいるというおバカな展開がサイコー。藤木直人の日本語カタコトなカウボーイはかなりハマり役で、ギャルも見ている側も投げ縄よろしく振り回す。このカウボーイを筆頭に、ドラマの内容よりも「○○に△△をやらせた!」という功績が評価されるべきドラマ。鈴木えみのパラパラ、古田新太ジェロニモ三浦理恵子ジュリアナ東京などなど。そして緑山スタジオでの公園シーン以外ほとんど渋谷でロケを敢行している事にも恐れ入る。以上を踏まえて個人的に今クール中2番目のお気に入り。

ペラい説教

異色の学園ものという設定で、教師役にあたるカウボーイが毎回説教をたれる。しかし、カタコトのカウボーイのたれる説教なんぞ、紙よりペラペラであり、ギャルたちにはさっぱり効かないわけだが、そこらへんを体でわからせるのがカウボーイ、ある意味阿久津真矢よりも問題教師だ。