ドラクエ９についてまじめに考えてみた。

あらかた攻略したので感想より。

モンハン化するドラクエ

モンハンとかまじめにやってないので語弊があるかもしれないが、今作はラスボスまでがプロローグすぎる。むかし、ドラクエモンスターズをやってた奴に「DQMはクリア後に始まる」という話を聞いたことがあるけど、今作もそれと同じ様にメインはクリア後のモンスターハンティングの模様。
とにかく、アイテム収集と山盛りのクエスト、宝の地図マラソンと呼ばれる洞窟もぐり耐久レースが廃人仕様。
直前までネトゲを目指していた点を鑑みれば、自ずとモンハン化、というかMMORPG化でもいいけど、やっぱりそっちのほうに行くのね、みたいな。ああ、これがRPGの未来だ…。ドラクエですらやっぱりそうなっちゃいます？絶望した！RPGに絶望した！とか。

ディケイド化するドラクエ

従前のキャラクターが出てくる出てくる。データベースで遊ぶドラクエ。バラモスの世界、竜王の世界…、８つの世界を全てまわったとき、世界は救われるのか？、ぐらいの感じ。
ランダムエンカウントがなくなって、クロノトリガー？ロマンシング・サガ？的なフィールドになってしまったり、旧ドラクエのシステムが刷新されていく中で、音楽とか意匠とかでドラクエ感を無理やり担保している感じ。その延長線上に、自ずとドラクエデータベースの消費がある。特にドラクエ３を強く意識している感はある。

まとめ
変わらないところがいいところだったドラクエも、ハードの台数とかネトゲの影響とか、何より過去最高売り上げ本数への嘱望を受けて変わらざるを得なくなった。
そのとき、蓄積されたDBとしてのキャラクターや音楽をリサイクルして消費し、ドラクエ感を保持しようとした。