かなり衝撃的な「ズッコケ中年三人組」について
- 作者: 那須正幹
- 出版社/メーカー: ポプラ社
- 発売日: 2005/12/01
- メディア: 単行本
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この子供に人気の「ズッコケ三人組」シリーズは、アニメになったりドラマになったり、自分も小学生のときにかなり読みました。昨年50作品目を最後に完結したらしいのですが…。
(以下ネタバレ含む?)
登場当初12歳だった三人組が、28年を経て40歳になっているという設定。ハチベエは実家の八百屋を継ぎ、店をコンビニに鞍替え。妻と二人の子がいる(妻は例によって安藤圭子)。ハカセは学者になれず中学生教師に。クラスをまとめられずクビになりそうな立場。モーちゃんは会社が倒産して深夜バイターに…。
という風に、現実味はあるもののかなり衝撃的な三人組の未来像になっている。このギャップ、この悲しさは「劇画オバQ」以上のものがあると思う。作者本人は「ファンへの感謝の気持ちをこめてもう一作書いてみようと思った」とあとがきで述べているが、これでガックリくるファンもけっこういるのではないか?
過去作品「夢のズッコケ未来報告」では、夢オチという形式ではあるが三人組の未来像がかなり理想的なものとしてに描かれているだけに、今回の「中年」はかなりショッキングだった。